服飾文化学会誌【論文編】目次(2000〜2017)

服飾文化学会誌 Vol.1 No.1 2000

《巻頭言》

「服飾文化学会誌」の発刊に寄せる-J.Arnold女史とD.King氏への惜別-(石山 彰)
服飾文化の研究課題-東洋史学の研究視点から-(杉本正年)

《論文》

  1. ヴェチェッリオと「古今東西の服装」について(加藤なおみ)
  2. フィッシャーマン・セーター-イギリス及びオランダを中心に-(多田洋子)
  3. 蘭奢侍の贈答経路(本間洋子)
  4. 近世における座法の変遷(本間玲子)
  5. 大礼服用トレーンの修復-元閑院宮春仁王妃直子妃殿下のトレーン-(石井とめ子・萩野奈都子)
  6. 山梨県 一宮長民俗資料館所蔵のスゲ製ミノについて(石山正泰・斎藤秀子・高岡朋子・盛田真千子)
  7. 男子学生の背広の着用に対する態度について-職業観および自己概念との関連-(矢尻世津子)
  8. 代表的"新合繊"の素材特性とはっ水性能-現代の服飾文化分野における新素材の役割-(伊藤一郎・三石幸夫)

《資料》

  1. アール・ヌーヴォー期のスペアボディスつきセパレーテッドドレスのデザイン(飯塚弘子)

服飾文化学会会則
服飾文化学会誌研究論文投稿規定・執筆要領

服飾文化学会誌 Vol.2 No.1 2001

《論文》

  1. 日米両国,婦人既製服の初期的発展と流行-ブラウスの需要・供給を中心にして-(鍛島康子)
  2. ロンドン市長公邸の子ども仮装舞踏会-大英帝国 1870-90年代-(長嶺倫子)
  3. 有松絞り-失われた技法とその復元について-(川井裕里江)
  4. 代表的"新合繊"の素材特性とはっ水性能-現代の服飾文化分野における新素材の役割(2)-(伊藤一郎・三石幸夫)

《ノート》

  1. 香り着装(本間 洋子)
  2. スカートの種類とエネルギー消費量の関係(田中百子・伊藤順子・永井房子)
  3. 衣料サイズの身体への適合性に関する意識調査(長田美智子・永井房子)
  4. 「ボディコンシャス」と下着に関する意識の年代による相違-山梨県の女子短期大学在学生および卒業生を対象とした事例報告-(斉藤秀子・雨宮邦子)

服飾文化学会誌 Vol.3 No.1 2002

《論文》

  1. 11世紀より13世紀にみる婚礼と衣裳-民俗資料の傍証として-(鷹司綸子)
  2. ズボンに現れた国民性-西欧16世紀の男子服-(黒川祐子)
  3. ビルマ(現ミャンマー)伝来の更紗(須藤良子)
  4. 18世紀末フランスにおけるアンリ4世モード-王妃の舞踏会 1774-1776を中心に-(西浦麻美子)
  5. 教材研究として,19世紀のボール・ガウンのレプリカ作成(諏訪原貴子・鷹司綸子)

《ノート》

  1. 日本のファッション産業の現状とテキスタイルデザイン教育(鈴木正文)
  2. 有松絞りの新展開-作家・早川嘉英の活動を中心に-(伊藤陽子)

服飾文化学会会則 (i)
服飾文化学会誌研究論文投稿規定・執筆要領 (ix)

服飾文化学会誌 Vol.4 No.1 2003

《論文》

  1. 型友禅着尺の誕生(澤田恵理子)
  2. 江戸時代における朝鮮通信使の服飾(鄭 銀志)
  3. 明治初期におけるクリストファー・ドレッサー来日の意義(小林彩子)
  4. 北海道衣生活文化の研究-札幌市白石地区の開拓を一例として-(諏訪原貴子)
  5. 乳幼児用ニット地の洗濯による消費性能の変化(雲田直子・永井房子)
  6. 19世紀末フランスのモディスト(崔 ○珍)
  7. インクジェット捺染法に適したテキスタイルデザイン-水墨からのデザインの発想-(鈴木正文)

《ノート》

  1. 「川路聖謨文書」から見る幕末の服飾(伊藤瑞香)
  2. スンバ島の手織布〈テヌン・イカット〉の現状報告(渡邉くにえ)
  3. スイス衛兵のコスチューム(黒川祐子)

《資料》

  1. 日本の伝統色とその再現の試み(和田淑子)

服飾文化学会会則 (i)
服飾文化学会誌研究論文投稿規定・執筆要領 (ix)

服飾文化学会誌 Vol.5 No.1 2004

《論文》

  1. 鍋島更紗―その製作期と文様をめぐって―(永友理愛子)
  2. 庶民の上着―18世紀リヨン、ボジョレ地方の遺体調書から―(内村理奈)
  3. ドイツ・ミンデルハイムのフルンツベルク祭り―ランツクネヒトの時代のモードの再現―(黒川祐子)
  4. 中世フランス文学における下着chemiseの表現―着衣と裸体の狭間で―(徳井淑子)
  5. 20世紀ファッションの生成の背景としてのバレエ・リュス―ニジンスキーの「牧神」における身体性―(中西希和)
  6. 川久保玲・初期コレクションの「衝撃」に関する検証―フランス・ジャーナリズムにおける評価を中心に―(安城寿子)
  7. 江戸時代における浴衣の用途の広がり(清水久美子)

《ノート》

  1. 雑誌『少女の友』表紙絵に見るしぐさについて(永田麻里子)
  2. ウェディングドレスのデザイン分析―ネックラインと他の要因との関係―(長田美智子)
  3. 朝鮮時代の婚礼服―庶民を中心に―(金美淑)
  4. アフリカへ輸出された有松絞り(川井裕里江)
  5. 19世紀の婦人靴―ヨーロッパを中心とした時代背景にみる靴の構造と製作技術―(諏訪原貴子)

服飾文化学会誌 Vol.6 No.1 2005

《論文》

  1. Wenceslaus Hollarと『四季』について(石山彰)
  2. 近代にイメージされた奈良朝服飾―東京美術学校の制服とその影響―(岩崎雅美)
  3. 共立女子大学所蔵「猩々緋羅紗地蛇の目紋陣羽織」の科学的分析と歴史上の位置づけ(福岡裕子・齊藤昌子)
  4. 男性サン=シモン主義者の服装における色彩の象徴性(新實五穂)
  5. 水着の歴史に見る身体意識の変化(中西希和)
  6. とうもろこし繊維の特性を生かしたデザイン―ウェディングドレスの可能性―(大網美代子)
  7. 東京都内高校生のライフスタイルと被服行動(第1報)―ライフスタイルの特徴―(蒲池香津代・杉田洋子・渡辺澄子)
  8. 東京都内高校生のライフスタイルと被服行動(第2報)―ライフスタイルと被服行動の関連―(渡辺澄子・杉田洋子・蒲池香津代


服飾文化学会誌 Vol.7 No.1 2006

《論文》

  1. 江戸時代の染色技法書にみられる黄色系天然染料(石井美恵)
  2. バレエ・リュスの作品におけるオリエンタリズムとファッション ―ポール・ポワレのオリエンタリズムとの比較―(中西希和)
  3. 雁金屋『衣裳図案帳』における舞・躍りの衣裳について(花房美紀)
  4. 初期合成染料のHPLCによるキャラクタリゼーションとアメリカン アンティーク キルトの赤色、紫色染料の同定(笠作奈樹・伊藤紀之・齊藤昌子)
  5. 大倉集古館所蔵能装束の伝来と着用実態に関する研究(小高理予)
  6. ヴィクトリア時代における「ベルリン刺繍」と「芸術刺繍」について(山本麻子)
  7. 墨資料館所蔵陣羽織の形態、材質、加飾技法の特徴と歴史的位置づけ(福岡裕子・河島一惠・長崎巌・齊藤昌子)
  8. 育児観と子供服の日韓比較―1920~30年代を中心に―(黄貞允)
  9. 高木鐸の手工レース業とその背景(永野泉)


服飾文化学会誌 Vol.8 No.1 2007

《論文》

  1. ローズ座の舞台衣装―エリザベス朝演劇衣装の出処と成立ち―(小林酉子)
  2. 18世紀初期フランスの礼儀作法と部屋着モード(内村理奈)《カフェを飲むスルタンヌ》におけるポンパドゥール夫人のトルコ風衣装(林精子)
  3. 奈良国立博物館所蔵「普賢十羅刹女像」にみる女房装束― と懸裳を中心に―(長尾順子)
  4. 御所解文様にみる「通小町」の表現-屋形のない車の文様を中心に―(岡松恵)
  5. ボストン美術館所蔵小袖雛形本に関する調査研究―新発見の寛文6年版『御ひいなかた』を中心に―(長崎巌)
  6. 『婦人画報』にみる子供の洋装化の過程(永野泉)

《ノート》

  1. テキスタイルデザインの手法―フォトショップによる四方連続柄の作成方法―(飯塚有葉)

《資料》

  1. 明治後期における丹後縮緬の多種化について(北野裕子)

服飾文化学会誌 Vol.9 No.1 2008

《論文》

  1. 大正期のきものに関する一考察―『婦人画報』と『主婦之友』に見られるきものの比較分析を通して―(石黒恵美)
  2. 小袖にみる杉と苧環の模様(岡松恵)
  3. 衣生活を支えた故繊維資源の国内循環~近世・近代初期の古着問屋・商人と流通史料からの考察~(玉田真紀)
  4. 子供服産業の発展と子ども観―家庭洋裁から既製服へ―(永野泉)
  5. 神託を受けた女性の服飾表現―平安時代から鎌倉時代を中心に―(楢﨑久美子)
  6. 明治期万国博覧会出品染織品の変遷に関する一考察(山本麻子)
  7. 蝶の模様―文学に見られる蝶のイメージとの関連性について―(渡邉恵)
  8. 色彩情報から捉えた1830年パリ・モードの手芸に見るケ特徴(大澤香奈子・森本一成)

《ノート》

  1. 1935(昭和10)年前後の京友禅資料「新華集」について(和田淑子)
  2. ヨーヨーキルトの衣服表現への試み(角田千枝・田中百子)

《資料》

  1. ソーイングマガジンにみられるスカートのデザイン・製図・縫製について―2001~2007年『FEMALE』をもとに―(杉田慶子)

服飾文化学会誌 Vol.10 No.1 2009

《論文》

  1. 染型紙の地域的特徴に関する分析的研究(鈴木さやか)
  2. 『琉球人道楽之圖』にみる「琉冠服」(須藤良子)
  3. 江戸時代の町人女性の小袖に見られる「文芸意匠」―小袖模様雛形本の分析を通して―(佐々木佳美)
  4. 江戸時代後期19世紀における能装束小袖物の法量及び形状の特徴―紀年銘のある作品を中心に―(田中淑江)
  5. 『婦人画報』にみる洋装化導入過程における子供服と婦人服の比較(永野泉)
  6. トランスフォームする布―オランダにおけるアフリカン・プリントつくりを事例に―(上岡学正)
  7. 身分表象としての奢侈と清潔(プロプルテ)―17世紀フランスの白いリネン類(linge)―(内村理奈)
  8. 夜会服に見る流行色とモードとの係わりについて―JOURNAL DES DAMES ET DES MODES 1800-1838を資料として―(大澤香奈子・森本一成)
  9. エリザベス朝前・中期の演劇と舞台衣装(小林酉子)
  10. チャンカイの経浮文組織の素材、文様、組織の分析とその再現(齊藤昌子・幅晴江)
  11. 『平戸オランダ商館の日記』及び『平戸オランダ商館の会計帳簿』に見られる“kimptouan”と“goude laecken”について(髙山知子)

服飾文化学会誌 Vol.11 No.1 2010

《論文》

  1. アイルランド手芸に見るケルト精神(多田洋子)
  2. 近代における画家と染織業者の関係(許斐亮子)
  3. 長崎奉行所武具蔵預笹山家旧蔵『毛氈製造手續并道具繪圖』の資料価値(砂﨑素子)
  4. 陣羽織の起源と成立に関する歴史的研究(西井智美)
  5. 19世紀中頃の英国における二種のモスリンの区別に関する検討 ―The Journal of Design and Manufacturesの事例から―(畑久美子)
  6. 長沙馬王堆一号漢墓出土の長衣の名称に関する一考察(水野夏子)

服飾文化学会誌 Vol.12 No.1 2011

《論文》

  1. 15世紀アンジュー、ブルゴーニュ宮廷における「サラセン風」祝祭演出と服飾(原口 碧)
  2. 18世紀パリのモード商会計帳簿に見られる商品・作業(角田奈歩)
  3. 18世紀フランスにおけるマリ・サレの舞台衣裳改革の試み—白いモスリンのギリシア風ローブの表象—(林 精子)
  4. ファッション誌におけるデザイナーのイメージ形成—ジャン=ポール・ゴルチエのオートクチュール参入に関する記事をめぐって—(石関 亮)
  5. 「幕 白綸子地檜垣牡丹模様小袖裂」の調査と科学分析(鈴木理子、齊藤昌子)
  6. 財団法人京染会蔵友禅協会の図案について—明治期における友禅図案—(加茂瑞穂)
  7. 京都図案会の活動と理念—明治期京都の染織図案—(平光睦子)
  8. 幕末開港初期の横浜外国人居留地における衣服類取り扱い商館および商人の営業実態(永田麻里子)
  9. 20世紀前半における女性の着物の変化—社会進出や生活様式の変化が着装に及ぼした影響について—(今村由美子)

《ノート》

  1. 中学校被服製作実習の教材に関する研究(長田美智子・岡末 恵・丸茂佐智子)

服飾文化学会誌 Vol.13 No.1 2012

《論文》

  1. オーストラリア国立美術館所蔵「The Korean Tribute mission to the Chinese court」にみられる三使臣の服飾 ―韓国国立中央図書館所蔵「支那使臣朝鮮国王謁見之図屏風」との関係を軸に―(鄭銀志)
  2. タイ系民族の筒状巻衣に見る経浮紋織布-その伝統技法の継承と衰退の要因-(川口えり子)
  3. 横浜外国人居留地における洋服業者の相互連関と商品販売の特性-文久から慶応年間まで-(永田麻里子)
  4. デュ・モーリアのカリカチュアと美学的ドレスの背景としての唯美主義運動-雑誌『パンチ』を中心に-(菅野ももこ)
  5. 共立女子大学所蔵「マリアノ・フォルチュニイのドレス」に使われた素材と技法(中村弥生・齊藤昌子)


服飾文化学会誌 Vol.14 No.1 2013

《論文》

  1. 日本近代における一般婦女子の礼装規範の形成 — 歴史的事象としての「白襟紋付」-(小山直子)
  2. 小袖意匠としての「後室模様」の実態と変遷に関する考察(小島 咲)
  3. 「紅型研究」の再検証(須藤良子)


服飾文化学会誌 Vol.15 No.1 2014

《論文》

  1. 明治期きもの雛形本に関する一考察 ―発生と実態の背景― (櫻木英里子)
  2. 日本におけるイタリア・ファッションの導入経緯 ―主要な百貨店の経営戦略― (古田賢)
  3. 近代の帯留 ―機能と装飾性の変化― (高須奈都子)
  4. 女子美術学校における刺繍画 ―刺繍技法、題材、年代について― (大崎綾子)
  5. 明治~大正時代の”衣服における季節表現”の出現と普及の過程 (金井光代)

編集後記 (須藤良子)

服飾文化学会誌 Vol.16 No.1 2015

《論文》

  1. 現代に見る女子大生の卒業式の袴姿-伝統的着装の変化について- (田中淑江 長谷川紗織 宮武恵子)
  2. 近世後期に長崎会所が中国から導入した毛氈技術とオランダから導入を試みた毛織技術が意味するもの (砂﨑素子)
  3. 江戸時代における染色品劣化に対する意識と知識-黒および茶色染色品について- (丸塚花奈子)
  4. ヴィンテージ・ドレスにおける制作年代の推定方法に関する考察-Christian Dior のデイ・ドレス-(安部智子 森淳子)
  5. 草創期の歌舞伎衣裳―歌舞伎の変遷と衣裳の関係 (白圡亜枝)
  6. 服飾教育における主体的な学びのためのデザインシステム ―創意工夫・提案力を中心に― (大網美代子)


服飾文化学会誌 Vol.17 No.1 2016

《論文》

  1. 明治~昭和時代にかけての女子刺繍教育における孔雀刺繍の制作背景─ 共立女子職業学校を中心に ─ (中川 麻子)
  2. 19世紀イギリスの模造品ショールのデザイン─ フランスとインドのデザインからの影響 ─  (長谷部寿女士 )
  3. 「帯締」の言語的発生と定着の時期─「帯留」からの分化に関する一考察 ─ (髙須奈都子)
  4. VOGUEからファッションドローイングが激減した理由 (あをやま めぐみ )
  5. 幕末期における歌舞伎衣装の調達に関する研究―三代目中村仲蔵著『手前味噌』を中心に―  (白圡亜枝)

《ノート》

  1. 民俗芸能「根子番楽」衣装の調査・研究 ─「翁舞」の襦袢―  (角谷 彩子)

《資料》

  1. 玉木リツの長崎における女子裁縫教育 ─ 裁縫教科書と裁縫雛形を通して ─  (砂﨑 素子)


服飾文化学会誌 Vol.18 No.1 2017

《論文》

  1. 第2帝政期パリ・モードにおけるロココ趣味─ アントワーヌ・ヴァトーとマリー・アントワネットへの憧れ ─(内村理奈 日本女子大学)
  2. マスク形状および素材による外気漏れ検証 ─ 防災服開発のための基礎研究 ─  (角田千枝・近藤恵 お茶の水女子大学)
  3. ジェイムズ朝演劇における「都市型道化」の誕生(小林酉子 東京理科大学) 
  4. 江戸時代文献資料にみられる洗濯・しみ抜きの手法の関する研究(丸塚花奈子 共立女子大学大学院博士前期課程)

《ノート》

  1. 文献から見る平安時代の刺繍について ─作業従事者に注目して― (桜井彩 共立女子大学)

《作品》

  1. 1900年頃のコルセットのパターンとシルエットについて―1880年頃のコルセットとの比較― (陳 徴・砂長谷 由香)
  2. Autumn Winter 1988-1989プレタポルテコレクション ティエリー・ミュグレー作品のパターンと構造について (李 詩言・砂長谷 由香)