会長あいさつ
会長就任にあたって
第12期に引き続き、第13期(令和6・7年度)の会長に就任致しました。歴代7名の会長ならびに理事・監事の方々が育成されて来られた服飾文化研究・教育の場を、より進展するために、微力ではありますが、2期目も努力して参ります。新事務局と新理事・監事体制のもと、会員の皆様にとって、研究成果の発表、情報収集、交流、研究者支援の有意義な場となるよう努めますので、宜しくお願い申し上げます。
令和6年度は、学会創設25年という節目に当たります。服飾を取り巻くあらゆる面が本学会の研究課題であり、歴史的認識を深める基礎研究から、一方、未来の生活や社会に向けた提言やデザイン提案をすることも本学会の使命と言えます。会員には、大学や美術館・博物館に携わる研究者も多くいらっしゃいますが、その研究環境は学会発足時から激変しており、服飾関連の歴史的な基礎研究や技術継承ができる場が激減しています。そうした現実に直面する中で、本学会の役割は益々重要と認識しています。
今期は、前理事会から検討を進めて来ました若手研究者育成のための助成金制度の創設と、学会運営・広報に重要なホームページの刷新などに向けて、尽力していく所存です。25周年記念学会誌『服飾学研究』の発行も致します。学会運営にご協力頂く方々に深く感謝申し上げます。
学会誌への投稿、また、大会、服飾文化セミナー、研究例会への多くの方々のご参加をお待ちしております。
玉田真紀
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第12期(令和5・6年度)
令和4年5月、長崎巌先生の後を引き継ぎ、第12期会長に就任致しました。本学会の創設以来7名の会長、歴代の理事・幹事、会員の皆様のご尽力があって、服飾文化の学際的な研究が進展し、今日に至ります。
思い起こせば、初代会長の石山彰先生より西洋服装史の講義を学生時代に受け、その後の学会参加で数々の恩師に育てて頂きました。服飾文化の貴重な資料を閲覧する機会を得、また、広い見識に触れ、教育研究の土台を養うことができました。この度、バトンを引き継ぎ後世への橋渡しをするお役目を担うこととなり、若輩者の私にとって身の引き締まる思いです。
本学会活動は、服飾文化に関わる人材育成と技術の進展、貴重な資料の発掘や評価、さらに社会的課題への提言に欠かせないものです。特にこの2年間はコロナ禍にあり、全ての活動に制約がある中、オンラインでの大会・総会、論文発表会、例会、服飾文化セミナー開催、作品審査、学会誌・会報発行は、運営に関わられた方々のご努力の賜物でした。全ての方々に感謝申し上げます。
先達と多くの研究者仲間に敬意を表し、微力ではありますが、この大切な学会活動の場が有意義で盛会となりますよう努力して参ります。
玉田真紀